分類:モチノキ科モチノキ属
学名:Ilex rotunda
別名:フクラバシ、フクラモチ、クロガネノキ
和名の由来:葉柄と幼枝が紫黒色を帯びること、葉が乾くと黒鉄色になることによる。
性状:常緑高木
樹高:10~20メートル
花期:春~初夏、果期:10~1月
関東以西の暖地に生育する。
樹皮は灰白色でなめらか。樹皮からは鳥モチが取れる。
新しい枝は赤紫色~紫黒色を帯び、稜がある。
雌雄異株であり、本年枝の先端付近の葉腋に散形花序を出す。
花は5~6月に、たくさんの淡い紫色の花を咲かせる。
花弁は4~7枚で長さは2ミリで、雌花の雄しべは退化して小さい。
雌株には秋に直径6ミリの赤い果実がたくさんつく。
葉は単葉で互生し、葉身は革質で楕円形。
葉の表面は濃い緑色で光沢がある。裏面は淡黄白色。
葉縁は鋸歯がなく大きな波状。葉先は鋭く尖り、葉脈は不明瞭。
春の新芽時に昨年の葉をいっせいに落下させる。
仲間のモチノキは果実が大きく、若枝が赤紫色でない。