分類:クスノキ科シロダモ属
学名:Neolitsea sericea
別名:シロタブ、ウラジロダモ
和名の由来:葉の裏が白いタブ(クスノキ科)でシロタブ、転じてシロダモになった。
性状:常緑中高木
樹高:10~15メートル
花期:10~翌3月、 果期:翌年10~11月
分布:本州、四国、九州、南西諸島
樹高は10~15メートルであまり高くなることは無い。
樹皮は紫褐色で滑らか、小枝は緑色の円柱形。若い枝には褐色の毛が生える。
葉は単葉で互生、3本脈が目立ち革質、枝先に集中する。
葉身は長楕円形で長さ8~18センチ、幅は3~9センチ。鋸歯はない。
葉の表面は濃緑色、裏面は蝋質の灰白色。葉に芳香がある。
新葉はだらりと垂れ下がり、表面には黄褐色の毛が密生しているが、やがて落ちて無毛となり艶がでる。
裏面の毛はかなり長期間残り、1年後でも脈腋などにわずかに残っている。古い葉では裏面があまり白くない。
昔から赤い果実の中にある種子から、油を採り、ロウソクの原料としてきた。
類似種のイヌガシは葉が小型で、葉の裏面は淡緑色。
類似種のヤブニッケイは葉に芳香がある。
↓雌雄異株で、秋遅くに淡い黄白色の小花が群がって咲き、雌株では、果実は翌年秋に赤熟するので、今年の花と前年の実が同時に見られる。
↓果実は楕円状の球形で長さ約1.3センチの液果。