更新:2007.08.31 作成:2006.09.11 16:45
分類:ラン科ミズトンボ属
学名:Habenaria radiata
和名の由来:花の形が白鷺の飛んでいるところに似ているから。
分布:日本(本州~九州)、台湾、朝鮮半島
性状:多年草
草丈:花茎20~30センチ
花期:7~9月
自生種は環境省の絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危機が増大している)に指定されている。
泥質の湿地に生え、地中に球根を作る。7月頃に20~30センチの花茎を伸ばし、先端に1~3個の花をつける。萼片は小さく緑色で3枚、花弁は白く3枚で、そのうちの上側の2枚は小さく、下側の大きな1枚の唇弁は3裂し、中央の裂片が首のように細長く、左右の裂片は外縁が細かく裂けていて鳥の翼のように見える。
花の後ろには長い緑色の管状の距と呼ばれるものがついており、半透明なので中に少し液体が溜まっているのが見える。このなかに蜜がある。
球根から発芽し、数本の地下茎を伸ばしてその先端に次年度の球根をつくる。球根は1年限りで、1株から3~5個の球根がつくられる。
↓中央に黄色く見えるのは雄しべの葯、その先端の白い球状のものは粘着体、その下側の2個の緑色のものは柱頭、その間の穴のように見えるのが距の入り口である。

↓緑色の萼片が3枚見える。
