更新:2007.06.05
分類:カバノキ科クマシデ属
学名:Carpinus japonica
別名:イシシデ、カタシデ
性状:落葉高木
樹高:10メートル前後
仲間:アカシデ、イヌシデ、サワシデ
クマシデは日当たりのよい沢筋に生える落葉高木。
萌芽力が強く根元から沢山の萌芽を出します。
雄花の穂が、前年枝にぶら下がり、その先に伸びた新しい枝に雌花ができ、後に雌花穂が下垂します。
シデ(四手)の名前は、この実の垂れ下がる様子が神事で使う四手(しめ縄につり下げた白い紙)にたとえたものです。
種子は、大きな羽(ほう・苞)につつまれていて、風に吹かれて飛んでいきます。
この苞の鋸歯(ギザギザ)が両側にあるのがクマシデ、片側だけにあるのがイヌシデ。



シデの仲間の中でも、クマシデの葉は一番細身で葉脈がはっきりしていて数も多く、きれいに整列して並んで見えます。
葉脈の数:イヌシデ;12~15対、クマシデ;20~24対。
サワシデの葉も少し似ていますが、サワシデはもっと葉の幅が広くなるし、ここまで葉脈の数は多くありません。
細長い葉は、カエデ科のチドリノキとよく似ていますが、チドリノキは枝に2枚の葉が対になってつく対生ですが、クマシデは枝に葉が交互につく互性でなので区別がつけられます。
↓若い雌花穂なのでしょうか?(アカシデ??)