更新:2008.02.28 作成:2006.08.25
分類:キンポウゲ科センニンソウ属
学名:Clematis terniflora
同属の仲間:
クレマチス、テッセン、カザグルマ
性状:つる性の多年草 有毒
花期:8~9月
日本全土に分布し、山野の日当たりのよい場所に多く、道ばたなどによく見られる。
花は8月から9月に開き、4枚の花弁にみえる顎片は十字型に開く。白い花がたくさん集まって咲く。
花は直径2cm~3cmほど。ガク片の縁にはたくさんの細かい毛が生えている。
花弁状のガク片より上で、細長くてヒラヒラとたくさん出ているのは、雄しべ。
雄しべの花糸の部分は長さ7~9ミリ、先端の葯の部分は長さ3ミリほど。
雌しべは数本、細長い花柱がある。


↓花柱は花後には3センチくらいまで伸びてくる。
この部分は果実の時期にも残っていて、伸びた花柱には白くて長い毛がたくさん生えて羽毛状になる。
果実は「そう果」で、平べったい卵形、長さは7ミリ程、風によって運ばれる。



↓葉は対生で3~5に分かれた羽状複葉であり、葉柄や葉の中間部分(複葉の中軸)などで他のものに巻き付く。茎はほとんど無毛。小葉は長さ5センチ前後の卵形。分厚くて表面には光沢がある。色は濃いめの緑色。先の方はやや丸みがあり、一番先の部分は小さくポチッと突起状にとがっている。普通は鋸歯はない。

参考:よく似たものにボタンヅル(1回3出複葉)、コボタンヅル(2回3出複葉)、コバノボタンヅル(2回3出複葉)などがある。