分類:ユリ科ネギ属(またはアリウム属)
学名:Allium tuberosum
別名:タカトウグサ(高遠草)
性状:多年草
草丈:30~40センチ
原産:中国西部
分布:日本(本州から九州)、中国、パキスタン
花期:夏~秋
ラッキョウやタマネギと同じ仲間。世界で栽培されているのは東洋だけです。
日本には弥生時代に渡来したとも云われ、 自生していたと云う説もあります。
古名は古事記でカミラ(加美良)、万葉集ではククミラ(久君美良)と云われており、また、ニンニクの古名の"オオミラ"に対してニラを"コミラ"と称していたようで、これらの呼び名が簡略化され"ミラ"となり、それが転訛して"ニラ"となったと言われています。
↓夏から秋にかけて高さ30~40センチの花茎が直立し、径6~7ミリの白い花を密生します。
つぼみの断面は3角形で、花弁は6枚のように見えます。(実際には3枚は苞で、3枚が花弁)。
雄しべは6本、子房は3室になっており、熟すと溝の部分から割れて種子が散布されます。
葉は幅4ミリくらいで、食用になります。全体に特有な臭いがある。
ビタミンA、B2、C、カルシウム、カリウムなどの栄養成分を豊富に含む緑黄色野菜です。
ニラに含まれる硫化アリルは、ビタミンB1を体内に長く留めておく作用があります。
花ニラ
↓分類:ユリ科イフェイオン属
「花ニラ」はセイヨウアマナとも言い、ユリ科イフェイオン属で、葉を食べる「ニラ」とは別種です。
ハナニラは通常1本の茎に花が1つだけ咲き、葉はニラのようには直立しません。
葉は細く、固く、食用には適しません。有毒という説もあります。
