トリカブト(鳥兜、鳥頭)分類:キンポウゲ科トリカブト属(Aconitum)
学名:Aconitum japonicum Thunb.
別名:カブトバナ、カブトギク、人殺草、オオカミの毒、附子(ぶし)
性状:多年草
草丈:1メートル位
花言葉:騎士道、厭世家、復讐、人間嫌い
トリカブトの名は、広義にはトリカブト属の総称、狭義にはヤマトリカブトを指す。
日本に自生するトリカブト属は40種余りで、エゾトリカブト、ヤマトリカブト、ホソバトリカブト、タンナトリカブトなどがある。
茎は直立して高さ1メートル位になり、夏から秋にかけて、濃い青紫色で烏帽子のような形をした長さ約3センチの花を多数つける。鮮やかな青紫色をした部分は全て萼片である。
名前の由来は、この花の形が舞楽の鳥兜に似ているため。
品種改良されたハナトリカブトは、切花などに利用され、アコニタムの名で売られている。野生のトリカブトより丈が低く、花をたくさんつけるが、有毒。
毒性のアルカロイドが含まれていて、昔から毒矢などに利用されていた。
植物界最強の猛毒といわれ、激しい神経麻痺作用をもっている。
トリカブトの葉の致死量はわずか1グラム。
芽吹きの頃にはニリンソウ、セリ、ゲンノショウコなどと似ているため、山菜と間違えた中毒に要注意。
漢方では、トリカブトの母根を烏頭(うづ)、子根を附子(ぶし)と言い、鎮痛、抗リューマチ、強心作用がある。


