分類:ウリ科アレチウリ属
学名:Sicyos angulatus
性状:蔓性1年草
原産:北アメリカ・・・侵略的外来種ワースト100
花期:8~10月 果期:9~11月
北米原産の帰化植物で、昭和27年(1952年)に静岡県で発見され、青森県以南の日本各地で広がりつつある。
蔓は巻きひげで他物にからみつきながら伸び、数メートルから10メートル以上にもなる。この長い蔓で他の植物に覆いかぶさり、その植物の成長を妨げる。冬になると枯死するが、茎は枯れて樹木から垂れ下がり、さわると痛い。
↓茎は細かい棘をたくさんつけていて著しくざらつく。
葉は長い柄のある広心臓形で互生、表裏とも棘がありざらつき、ふちが5~7浅裂する。
夏から秋にかけ、雌雄別の花序を出し直径1センチほどの黄白色の花をつける。
雄花の雄しべは合着して1つになっており、まるで雌しべのように見える。

↓果実は長さ1センチほどで長くて鋭い棘が密生し、金平糖のような形にかたまってつく。触ると痛く、棘は細くて硬くしなやかなので、服を貫いて刺さったりする。実には苦さや渋みがあり、食用には適していない。
1つの果実の中には、種子が1個入っている。早い時期の個体は、5,000以上も果実を付けることがあり、このうちの約7割が発芽すると考えられている。

参考:(旺盛な繁茂により在来の生態系を破壊し、動植物に悪影響を及ぼしており、法律により平成18年2月から駆除すべき「特定外来生物」に指定されている。)