分類:ヤブコウジ科ヤブコウジ属
学名:Ardisia crenata
別名:ヤブタチバナ(藪橘)
和名の由来:千両より果実がたくさん付き美しいから。
性状:耐寒性常緑小低木
樹高:70センチ程度
原産地:日本、中国、朝鮮、インド
花期:夏
高さ70センチ程度にまで生長する。葉は互生つまり互い違いに付き(
千両の葉は茎に対して左右対称に付く)、葉縁に丸い鋸歯がある厚手の葉が茎上方端に密集して付く。葉の長さは7~15センチ。茎は年月を経過してもあまり太くならず、果実をたくさん稔らせると頭を下げてしまう場合も多い。根元から新しい幹を出して株立ちとなる。万両は葉が茎頂上部にたくさん付き、房状をした多数の実が下向きに付く(千両は実が葉より上に付く)。
↓7月前後に径8ミリほどの白い花を多数下向きに咲かせ、秋から初冬にかけて6~8ミリの果実を朱色~赤色に熟させる。白い実もある。花は初夏に咲き、昼に咲いて夜には閉じる、1日花である。花後につける球形の実は、11月頃に赤く熟す。
冬にできた実が次の冬にも残っていることもある。冬は小鳥の餌になり種となって繁殖する。


↓まだ緑一色の若い実

↓薄っすらと赤く色づいてきた

↓全体が赤くなってきた

↓赤黒く完熟

↓白い実の万両1(上野公園H17年秋)

↓白い実の万両2(高幡不動H18年秋)
