分類:タデ科ソバ属
学名:Fagopyrum esculentum Moench
和名の由来:古代、ソバのことを「そばむぎ」と言った。「そばむぎ」は角(カド)を意味する古語「そば」と「むぎ(麦)」が複合した語で、「角のある麦」という意味である。後世には「そばむぎ」が略されて「ソバ」と呼ばれるようになった。
別名:ソバムギ
英名:buckweat
性状:一年草
草丈:60~100センチ
原産地:中央アジア~中国東北部。
花期:6~10月、果期:7~11月
日本には縄文時代後期頃に渡来し、10世紀頃から一般に栽培され始めた。収穫時期により、秋ソバと夏ソバに分けられる。
世界のソバの9割以上がソ連で生産される。日本では約8割が中国、カナダから輸入されている。国内主要産地は北海道である。播種から収穫まで60~80日程度。

←朝早く開花して、夕方までには閉じてしまう。5枚の花弁に見えるのは萼である。
←茎は直立し、赤色のものと緑色のものがある。
葉は三角形で、長さ3~7センチ。

↓花柱(雌しべ)の長い花と短い花があり、同じタイプの花の花粉が受粉しても受精しない。このため虫媒により受粉する。

↓花は桃白色で径約6ミリ。雄しべは8本で、外側5本、雌しべに近い内側3本。雌しべは1本の先端が分かれ3つの柱頭がある。


←ソバの果実は黒くて長さ5~6ミリの3稜形。
実は殻を除き、種子の胚乳の部分を粉にして蕎麦の材料とする。
胚乳に含まれるタンパク質は米や麦より多く、蕎麦粉として食用にする。アレルギー体質の人は注意が必要。
↓花が赤い種類もある。
ベニバナソバ(紅花蕎麦)
分類:タデ科ソバ属
学名:Fagopyrum esculentum
別名:アカソバ(赤蕎麦)、アカバナソバ(赤花蕎麦)、タカネルビー(高嶺ルビー)
原産:ヒマラヤ地方
性状:一年草
草丈:40~50センチ
花期:秋(9~10月)
ネパールの高原の原産で、茎も花も赤い。栽培品種に高嶺(たかね)ルビーがある。
花期は秋。花の咲き始めは薄い赤で、徐々に赤が濃くなっていく。

