分類:ロウバイ科ロウバイ属
学名:Chimonanthus praecox
別名:トウバイ(唐梅)、カラウメ(唐梅)
性状:落葉広葉低木
樹高:2~5メートル
花期:12~3月
↓中国原産で江戸時代初期に朝鮮を経て渡来した。
よく分枝し樹高2~5メートルになる。
12月頃から、完全に落葉した枝に葉が出る前に咲く花は、直径2センチくらいで、薄黄色で芳香があり、
下向きまたは横向きに咲かせる。
蕾を覆っている萼は褐色である。花弁と萼片が明確に分かれていない。
花の外側も内側も黄色い蝋細工のような形状で、中央部の花被片が小型で暗紫色をしている。
一番外側の層には細かい鱗片が多数つく。
花の中心にたくさんの雌しべがあり、その外側に数本の雄しべがある。
雄しべは最初開いているが、やがて花柱に密着する。
雌性先熟であり、まず他の株からの花粉を受け入れ、その後に自分の雄しべが雌しべに密着して受精する仕組みになっている。
花はやや
ソシンロウバイよりも小さめ、花弁もやや細く、花の形が少々ばらけている感じ。





↓花後、花托は大きくなって長卵形の偽果になり、中に紫褐色で長さ1センチほどの長楕円形の痩(ソウ)果が5~20個ある。
果実は冬になっても開いたり落下することなく、枝に付いている。
1年以上も種を保持し、春になってようやく果実ごと落下させる。




↓葉は有柄で対生し長さ約15センチ、幅4~5センチの卵形長楕円形で先端は尖る。全縁で鋸歯はない。質は薄く、表面はざらつく。

↓12月、暖冬のため、冬枯れの葉がまだたくさん残っているのに、もう花が咲いた。
普通は葉がすべて落ちてから、新しく葉が出る前に花が咲く。

ソシンロウバイ(素心蝋梅) ロウバイ科ロウバイ属(←クリックしてください。)
花弁は半透明で蝋細工の質感がある。花弁は外側は大きく、内側は小さい。
ロウバイより花がやや大きい。花は中心まで黄色。蝋梅同様香りがいい。
他にマンゲツロウバイ(満月蝋梅)、トウロウバイ(唐蝋梅)などの栽培品種がある。