分類:ツバキ科ツバキ属
学名:Camellia japonica L.
別名:ヤマツバキ、ヤブツバキ
性状:常緑高木
分布:日本原産。本州、四国、九州、沖縄ほか熱帯から亜熱帯。
花期:12~4月
花期は冬~春で、葉の裏側に隠れたように咲く。
花弁は平開せず半開。
花弁の基部や雄しべの根元が合着しており、萼を残して花全体が全部一緒に落下する。
雄しべの根元は三分の一ほど合着しているので広がらずに筒状になる。
雌しべの子房には毛が無い。
花芽は、必ず枝先の葉腋につく。
葉は互生、葉身はやや細長く、サザンカより大きい。
両面とも無毛で、葉柄や若枝にも細毛が無い。裏面には黒っぽいツブツブが見える。
葉縁には細かな鋸歯があり、鋸歯の先端が黒色になる。
葉脈は裏面に隆起しており、日光にかざすと黄色に透けて見える。
葉は裏面に反っていることが多い。
実は球形で表面がつるつるしている。

←全景
↓小さい穴は野鳥の爪痕

↓白花のツバキ

↓花びらが傷んでしまった。


←ツバキの実が開いて種子が落ちた後の殻
↓葉の表側
↓葉の裏側
参考:
*サザンカ(山茶花):学名Camellia sasanqua。日本原産。
サザンカ(山茶花)の特徴
花期は晩秋~冬で、花は葉の表側に付き、小さくても目立つ。花弁は平らに開く。落ちるときに花びらがばらばらに散る。雄しべの下部は合着が弱いので筒状にならず広がる。雌しべの子房には毛が密生する。葉柄や若枝に細毛があり、葉身は楕円形で先が尖り、表裏の主脈上に細かな毛が密生している。葉はツバキより小さい。実は球形で表面に毛がある。幹は灰色。