分類:ゴマノハグサ科クワガタソウ属
学名:Veronica persica Poiret
和名の由来:在来種のイヌノフグリよりも大型なので
別名:瑠璃唐草、天人唐草、 星の瞳
英名:Persian speedwell
性状:越年性一年草
草丈:10~20cm
原産地:ヨーロッパ、アフリカ、19世紀末に帰化
分布:北海道、本州、四国、九州、奄美・琉球
花期:2~5月、果期:4~5月
道端や土手、田んぼのあぜ道など日あたりのよい場所に生える。春を代表する花の一つです。
早春から淡い青紫色の花を咲かせ始め、初夏まで見ることができ、秋には枯れてしまう。在来の「イヌノフグリ」は影を潜め、滅多に見ることができない。フグリとは陰嚢の意味で、果実の形が犬の陰嚢を連想させる。
イヌノフグリやフラサバソウに比べて茎が立ち上がる性質が強い。
夏に実った種子は、秋(9~10月頃)に芽生え始め、茎はよく分枝し、地面を這うように広がり群生する。
やがて葉をひろげ、高さ数センチほどに生長する。葉は対生で長さ1~2cmの卵円形、粗い鋸歯がある。
真冬になると生長が止まり葉腋に花芽を付ける。全体に荒い毛がある。
花柄は長く、花が葉に隠れることはない。
花弁は4枚で基部で合着し、花径は7~10mm、萼も4枚、雄しべは2本、雌しべは1本。
花は左右対称で、基部の白いところがくっきりとしている花弁と、やや細くて色の薄い花弁が対向していることが多い。
花弁は稀に5枚の変異もある。
花は朝開いて、夕方に花弁を閉じる一日花で、通常は昆虫が媒介して受粉するが、雄しべを雌しべにくっつけて自花受粉をすることもある。
果実は蒴果で、4枚の萼片に囲まれ、2個の玉をつけたような形で毛が多い。フグリ(陰嚢)を連想させる平たいハート形である。
仲間のイヌノフグリは花がピンク色で小さく、花柄が短い。
タチイヌノフグリは花は青紫色で極く小さく、花柄が無い。
↓早春から淡い青紫色の花を咲かせ始め

↓花弁は4枚で基部で合着し、花径は7~10mm

↓茎はよく分枝し、地面を這うように広がり群生する

↓花柄は長く、花が葉に隠れることはない

↓雄しべを雌しべにくっつけて自花受粉をすることもある

↓左右対称で、基部の白いところがくっきりとしている花弁と、やや細くて色の薄い花弁が対向していることが多い

↓花弁は稀に5枚の変異もある

↓果実は蒴果で、4枚の萼片に囲まれ、2個の玉をつけたような形で毛が多い

↓フグリ(陰嚢)を連想させる平たいハート形である
(写真は萼片を取り除いてあります)
