分類:ミカン科ミカン属
学名:Citrus natsudaidai Hayata
別名:夏橙(ナツダイダイ、ナツトウ)、夏柑(ナツカン)、夏代(ナツダイ)
英名:Natsudaidai orange、Japanese summer orange
性状:常緑小高木
樹高:3~6メートル
原産地:日本(山口県)1700年頃発見、本来の原産地は不明
花期:4~5月
収穫期:翌年4~6月
前年の春枝と、前々年の夏枝から伸びた新梢の先端付近に開花結実する。枝は分枝し広がる。
葉は互生、長さ10センチ内外、鈍頭で質は厚く腺点あり、葉脈は突出しています。
葉柄には、狭い翼があり、5月ころ枝先の葉腋に白い花をつけます。
花弁は5枚で長さは1.5センチくらい、香りが強い。萼片は5枚、基部で合着し皿状で、雄しべは多数が合着して筒状、雌しべの先端は団子状。
果実は、扁円大型で、径10~15センチ、果皮は厚く、小さい凸凹が多数あります。秋には熟し始めますが、そのまま年を越して翌年の4~6月にオレンジ色に完熟し食べられる。完熟すると酸味が減りますが、それでもまだ酸味が強い。
酸味は主に、クエン酸、酒石酸、ビタミンCなどによるものです。
↓5月、昨年結実した果実が完熟し、一緒に今年の花が咲いています。

↓一枚の花弁の長さは1.5センチ

↓上の写真では花弁が薄汚れた感じですが、実際は下のように真っ白です。

↓蕾(ツボミ)です。

↓9月、まだ真っ青ですが、大きく成長しました。

↓12月、既に黄色く熟していますが、まだ酸味が強く生食には適しません。
冬の霜に当たり、寒さを越すと、4~6月には完熟して酸味が薄れ食べられるようになります。ただし、甘夏のようには甘くはありません。

↓葉柄には狭い翼があります。
