分類:ミズキ科ヤマボウシ属
学名:Benthamidia japonica 、Cornus kousa
和名の由来:白い総苞が白いずきんをかぶった山法師を連想することから。
別名:ヤマグワ(山桑)
性状:落葉高木
樹高:15メートル
花期:5~7月、果期:10月
↓北海道を除く日本各地、朝鮮半島、中国などに自生している。
葉は単葉で対生し楕円形、卵円形。長さ4~12センチ。側脈は葉縁に沿うように曲がり、4~5対。
葉の縁は不規則に波打ち、全縁または低い羽状の鋸歯。葉の先は細長く尖っている。
表面はほぼ無毛で緑色。裏面は全体に伏した短毛がまばらにあって緑白色、脈腋には褐色の毛がある。
秋には鮮紅色に紅葉する。


↓葉が開いた後、6月ごろに長い柄がある頭状花序が枝上に直立して列生する。
4枚の花弁のように見えるのは総苞であり長さ3センチ、その中心に多数の花が球状に集まってつく。花弁は4枚、雄しべは4本。
総苞は開いた直後は薄く緑色を帯びており、その後白色となるが、赤色を帯びるものもある。
総苞の先は尖っている。総苞を含めた全体の径は約6センチ。


↓秋に球状の集合果になり、直径2センチ弱、赤く熟して食べられる。まるでサッカーボールのような亀甲模様である。

アオヤマボウシ
↓これは花弁のような総苞片が細長く、薄緑色である。「アオヤマボウシ」であろうか。


園芸品種や変種:苞が赤みを帯びるベニバナヤマボウシ、大きな苞を着けるハナヤマボウシ、緑色を帯びた小さめの苞を着けるアオヤマボウシ、葉に白斑が入るフイリヤマボウシなどがある。