分類：センダン科センダン属
学名：Melia azedarach
別名：アミノキ、オウチ

性状：落葉性高木
樹高：５～１５メートル
自生：四国・九州・南西諸島
花期：晩春～初夏(５～６月)、果期：１０～１月

樹高は５～１５メートルほどで、成長が早い。葉は羽状複葉で互生し、１枚の葉全体の長さは５０センチ以上ある。小葉は草質で薄い。楕円形で浅い鋸歯がある。
若い樹皮は紫褐色で楕円形の小さな横斑が点在するが、太い幹の樹皮は縦に裂け、顕著な凹凸ができる。葉や木材には弱い芳香がある。
　春、新葉の展開とともに新しい枝先に花序を出し、５月ころから開花する。　
花序は大きく、直径１５ミリ前後の小さな花をたくさん付ける。花柄や萼には鱗片状の毛がある。花弁は５枚で、中心部には淡紫色の筒状のものがある。これは８～１２本の雄しべが合着して筒状になったものである。
　秋には房状に果実を付け、落葉してもしばらく枝先に下がっている。果実は長さ１５～２０ミリ程の楕円形で、１０月頃に黄褐色に熟す。たまにヒヨドリなどが食べに訪れる。果実の中には５つの稜がある種子があり、数珠に利用される。
　「栴檀は双葉より香し」のセンダンは香木のビャクダン(白檀)の別名であって、このセンダンとは違う。