分類:ドクダミ科ハンゲショウ属
学名:Saururus chinensis
和名の由来:夏至から11日目(7月初旬)を半夏生といい、その頃に白い葉をつけるから。江戸時代に入ってからの呼称。
別名:カタシログサ(片白草)…葉の表側の一部分だけ白く変わるから。三白草…三枚ほど葉が白くなることに由来
英名:Lizard's tail(トカゲの尻尾→アメリカハンゲショウ)
原産地:本州~沖縄、朝鮮・中国・フィリピンなど亜熱帯低湿地に分布する
性状:落葉多年草
草丈:50~100センチ
花期:初夏(6~8月)
白化時期:6~7月
↓山すその湿地などに太い地下茎で群落を形成して生育し、高さ1メートル程度になる。6月の後半から8月にかけ、分枝した茎の先端に長さ10~15センチのクリーム色の花序を形成する。個々の花径は2ミリほど。

↓花序の付根にある葉は、茎に近いところから次第に広がって半分からほぼ全体が白色となる。
このような白色の葉は裏面は薄い緑色をしている。

↓葉が白くなるのは、表側の表皮の下にある組織の葉緑素が抜けるからである。
白化した葉は、花が終わると次第に緑に戻る。
白い部分の葉は、ドクダミの花序の基部にある白い苞葉の原型と考えられている。
つまり、花序周辺の葉が花弁の役割りを演じている。


↓葉は、長さ5~15センチ。基部は心形でやや耳型になり、大きく成長したものでは中部かやや先端側でもっとも幅広いが、通常は細長いハート型となる。両面無毛で、葉脈は裏面に突出する。ドクダミほどではないが独特の臭気がある。


参考:北米原産のアメリカハンゲショウは、葉は白くならないが、花序が少し大きい。