更新:2007.09.29 作成:2007.07.29 16:40
分類:マメ科ネムノキ属
学名:Albizia julibrissin Durazz.
和名の由来:夕方になると小葉が両側から合わさって閉じ、眠ったようだから。
英名:Silk flowers 、Silk tree
性状:落葉高木
樹高:6~10メートル
分布:本州、四国、九州、琉球、朝鮮半島、中国の暖帯ならびに温帯
花期:夏(6~7月)、果期:豆果9~10月
↓梅雨の終わりから盛夏にかけて咲く。長く伸びた糸状のものは雄しべである。
太い直根が地中深く伸びており、地表面近くには吸収根はほとんどない。根には所々に白い根粒があり、根粒菌と共生している。根粒菌は空中の窒素を吸収しアンモニアに変え、樹木に与えている。樹皮は灰褐色で点のような皮目が目立ち、滑らか。幹は直径30センチに達するものもある。

↓葉は2回偶数羽状複葉で互生し、葉縁は全縁で先端は尖っている。たくさんの小葉が付いている。羽片は対生、小葉も対生である。小葉は毎日夕方になると合わさって閉じてしまう。羽片や小葉の付け根の膨れた部分(葉枕[ヨウチン])によって起こる。
小葉の長さ10~17ミリ、幅4~6ミリ。表面は濃緑色、裏面は粉白緑色で軟毛がある。

↓枝先に10~20個の花が集まった頭状花序を総状につけ、夕方開花する。花弁は5裂し7~9ミリで下部が合着し、短毛がある。萼片は筒状。


↓雄しべは多数あり、花糸は淡紅色で長さ3~4センチで細長い。基部で合着している。雄しべよりも長く伸びた白い糸状のものが雌しべ。


↓雌しべは白色の糸状で雄しべより長い。

↓豆果は長さ10~13センチの広線形。10~15個の種子が入っている。10~12月に褐色に熟す。

[2回偶数羽状複葉]:全体として羽状で、部分である羽片自体も羽状になっている。羽片を構成する葉を小葉という。