分類:アオギリ科アオギリ属
学名:Firmiana simplex (Linn.) W.F. Wight
和名の由来:葉がキリ(桐)に似ていて、樹皮が大きくなっても緑色だから。
性状:落葉高木
樹高:15メートル
分布:琉球、台湾、中国、インドシナの亜熱帯
日本の自生地:伊豆半島、紀伊半島、四国・九州の沿海地方、琉球列島など
花期:6~7月、果期:10月
↓樹皮は緑色で平滑である。1年生枝は太く緑色で、黒色を帯びた斑紋がある。
葉は大形で扁円形をなし互生し、長い葉柄によって枝先近くに集まり浅く3~5裂し、
基部は心臓形で縁には鋸歯はない。

↓7月頃、枝先に大きな円錐花序をつけ、
多数の小さな花を開く。

↓花弁は発達せず、リボンのように見えるのは萼で5枚。
1つの花序に雌花と雄花が混在する。

↓<雄花>雄しべは合着して1本になっている。
萼片の内側は黄色で、反り返っている。

↓
<雌花>雌しべの萼片の内側は赤色で、反り返っている。


←果実の形は特徴的で、若い時期は5本の莢(さや)が放射状に垂れ下がった形となる。
8月の終わり頃から莢は内側が裂開して舟形になり、その周辺に球状の種子が3~4個付いている。
冬、種子は舟形の心皮とともに風に飛ばされて散布される。
種子によって自然に芽生え、大きくなる。生長は旺盛で、伐採されても萌芽性が高い。