分類:キク科ヤブレガサ属
学名:Syneilesis palmata
別名:キツネノカラカサ、カラカサグサ、ウサギノカサ
和名の由来:若葉の出た頃の姿が、破れた傘をすぼめた状態に似ているから。
性状:落葉多年草
草丈:50~100センチ
原産地:日本(本州~九州)、朝鮮半島
花期:夏(7~8月)
↓ 山地の林下などに生え、高さは50~100センチになる。
春先、掌状に深裂した葉が、始めは白い綿毛に覆われ高さは10センチ程。
やがて葉は傘を開く感じで展開し、掌状に7~10深裂する。
円形状に開いた葉は直径40センチくらいになる。
<傘状の若葉を摘み取り、生のまま、衣をつけて天ぷらにしたり、熱湯で茹で、お浸し、胡麻和え、辛し和え、油炒めなどにして食用にするそうです。>


↓茎は直立し高さ1メートル近くまで伸び、6~7月に花茎を伸ばし蕾をつける。


↓7~8月ころ、茎先に淡い褐色~薄紅色を帯びた白色の筒状花を円錐状に10数個近く咲かせる。
花の直径は10ミリほどで、舌状花はない。 <↓萎れかけた花>


<↓枯れた花>

↓花後の少しくたびれた葉

↓
ヤブレガサの虫こぶ (下の緑色の丸い部分)

↓虫こぶは、茎の葉柄基部に紡錘状に肥大し、長さ50ミリ、直径25ミリにもなる。虫こぶの表面は平滑で、緑色から黄緑色。
「ヤブレガサクキフクレズイフシ(破れ傘茎膨れ髄節?)」といい、「タケウチケブカミバエ」というミバエ(実蝿/広義のハエの仲間)によって作られる。
下の写真は、虫こぶが2個連なっている。
