更新:2007.12.06 作成:2007.10.16 16:39
分類:キキョウ科ツルニンジン属
学名:Codonopsis lanceolata
和名の由来:根が太く朝鮮人参に似ていて、蔓性だから。
別名:ジイソブ(爺蕎)
性状:蔓性多年草
分布:北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国など
花期:8~10月
林縁や明るい林内に生育する。
春の芽だしは30cm程度で直立し、その後、茎は蔓となって数メートル程度まで伸び、他の植物などに巻きつく。地下には塊根がある。
傷つけると白い汁を出し臭い匂いがする。
葉は互生するが、枝の先では3~5枚輪生する。
↓新葉には毛があるが、やがて無毛になり、裏面は粉白色。

↓蕾の時、萼は張り合わせたようになっていて、薄緑色。

↓花冠裂片も張り合わせたようになっていて、薄緑色。

↓花冠は広い鐘形、長さが4cmほど、萼片は5枚。

↓花冠の先端も5裂して反り返り、外側は白緑色。内側には紫褐色の斑点がある。別名の「ジイソブ」とは爺さんのソバカスの意味らしいですが、老人斑?染み?

↓雄しべは5本。雌しべの柱頭は3~5裂する。 子房には白毛が生えている。
自花授粉をしないように、雄しべが先に熟し先に枯れる。

↓花冠が萎れた花。

↓花冠が落下した跡に扁平な果実ができる。
実の中には、長さ5mm程度の薄い膜をつけた種子がたくさん入っている。

実が茶色に熟すと、袋状の果実の上面が裂開し、種子が散布される。
