分類:キク科センダングサ属
学名:Bidens pilosa L. var. pilosa
性状:一年草
草丈:50~100cm
原産:熱帯アメリカだが、世界の暖帯から熱帯にかけて広く分布
分布:宮城・山形以南の各地。江戸時代に渡来。
花期:8~12月
道端や荒地、山野などの比較的乾燥した場所に広く生育する。茎は多数分岐し、枝先に黄色の頭花をつける。


頭花は、筒状花のみからなり、通常舌状花はない。稀に同じ株の中に疎らに白色の舌状花を持つ頭花もある。雑種もあり、多様な変異を示すことが多い。両性の筒状花の花冠の先は5裂する。頭花の直径は7~8mm。


↓総苞片はへら形で先は尖り1列に並ぶ。

↓痩果(ソウカ)は稔ると球状に広がり、動物の毛などに絡まって、種子を散布し、分布を拡大する。「ひっつき虫」の一種である。

↓痩果は細長く、4稜がある。
痩果の横には、細長い鱗片が残っている。

↓先端には2~4本の棘があり、さらに小さな逆向きの棘がある。
棘の数は、個体にもよるが、3本のものが多いようである。


←葉は対生し、羽状に分裂する。小葉は基部に近い部分が最も幅広い倒卵形。縁には丸い鋸歯があり、先端は細長く尖る。大きな鋸歯と小さな鋸歯が交互にならび、重鋸歯状となることもある。表面には毛が散生し、脈上には短い毛がある。裏面にも毛が散生し、特に中脈上には伏した毛が多い。葉の縁にも毛があり、質はやや柔らかい。
→幼い痩果


←若い痩果
↓痩果の先に棘が見えてきた

↓枯れた痩果