性状:耐寒性常緑低木
原産:欧州南部、小アジア、中国
花期:5~6月、果期:10~2月
トキワサンザシやタチバナモドキ、カザンデマリなどを含むピラカンサ属の総称である。刺が鋭いため要注意。
初夏に木全体が真っ白に見えるほどたくさんの白い小さな五弁花を咲かせる。
秋~冬に赤や橙、黄色の小さな実を枝がたわむほど沢山付ける姿が美しいので観賞用として植栽される。小鳥が好んで食べる。
いずれも枝の出方にはあまり規則性がなく、でたらめに枝を出した感じで、野生ではまとまった樹形にならない。
枝の伸びる勢いが非常に強いので、庭木としてだけではなく、刈り込んで生垣や鉢植えにする事もできる。

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●トキワサンザシ(常盤山櫨子)
学名:Pyracantha coccinea
ヨーロッパ東南部、アジア西部原産で鮮やかな赤色の実を付ける。
葉は卵型~楕円形が多い。

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●タチバナモドキ(橘擬)
学名:Pyracantha angustifolia
ホソバノトキワサンザシともいい中国西南部原産で橙黄色の実を付ける。
葉の裏面には、葉縁を除いて灰白色の綿毛が密生する。

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●カザンデマリ(花山手毬)
学名:Pyracantha crenulata
ヒマラヤトキワサンザシともいい、中国西部、ヒマラヤ地方原産で橙紅色の実を付ける。
葉は細長く、幅広の葉はほとんど無い。