分類:モクセイ科イボタノキ属
学名:Ligustrum lucidum
和名の由来:中国(唐)から渡来し、在来のネズミモチに似ているから。
原産:中国、明治の初期に渡来。
性状:常緑小高木
樹高:10~15m
花期:6~7月、
果期:10~12月
仲間:
ネズミモチ、
イボタノキ
↓塩害や大気汚染に強く、都市の公園、路側帯などに広く植栽されている。
樹皮は、灰褐色、皮目が目立ち、枝には粒状の皮目がある。
葉は対生し、卵状楕円形で、葉柄に近い部分で最も幅広い傾向がある。


↓先端はしだいに細くなって長く尖り、葉縁は鋸歯がなく全縁、厚い革質で光沢がある。

↓葉を表裏どちらから透かしても、主脈、側脈ともに透けて見える。特に裏から透かすと明瞭に脈が透けて見える。

↓全体的に葉脈が太く、特に主脈の太さが目立つ。

↓<トウネズミモチ(左)とネズミモチ(右)の比較>
(ネズミモチの葉は、裏面から透かすと側脈は見えない。側脈の部分は周辺よりも暗く見え、主脈の周辺も暗く見える。)

↓ネズミモチよりも 1 ヶ月ほど遅く、新枝の先に長さ10~20cmの白い小花を円錐花序につける。
ネズミモチより葉も花序も全体の姿も大きく、花穂が立っているのでよく目立つ。
花は沢山付き、樹木全体が花に隠れてしまうほどである。

↓花冠は長さ3~4mm、筒状漏斗形で、4深裂して反り返る。雄しべは2本で、葯は花冠から飛びだす。



↑雌しべの柱頭は花冠からちょうどのぞく程度。
←<トウネズミモチ(左)とネズミモチ(右)の比較>
ネズミモチは黒が濃く、細長い。
↓果実がネズミモチに比べて非常に多く、果実の重みで枝は垂れ下がる。

↓ネズミモチより少し太く丸味があり、黒褐色~紫黒色に熟し、表面は平滑で白い粉を帯びる。
