分類:イネ科ウシクサ属
学名:Andropogon virginicus L.
和名の由来:アメリカからきたカルカヤ
原産:北アメリカ
分布:関東以西
性状:多年草
草丈:0.5~1.2m
花期:9~10月
昭和20年代に渡来し、乾燥した荒れ地から放棄水田、湿地まで広く生育し、やや乾燥した荒れ地で目立つ。
種子と根茎の肥大により繁殖し、種子と根茎で越冬する。
春には、茎(イネ科では稈(カン)という)は地際で枝分かれして多数伸ばし、直立の株立ちとなり、次第に繁茂する。
↓葉は長さ3~20cm、幅3~6mmの線形で茎を抱くようにつく。

↓初秋に茎全体に包葉の腋から白い毛を持った花序が側生する。


←総は2~4個ずつ集まる。穂には白い長毛を備えた小穂(ショウスイ)がある。
↓茎は晩秋の種子が熟すころには赤褐色を帯び、冬には枯れるが、春まで枯れ草が立ち上がったままで目立つ。

←小穂は、白い長毛を持つ有柄の無性小穂2本と、長い芒(ノゲ)を持つ無柄の有性小穂1本がセットとなり、種子は風によって散布される。

←葉の基部の茎を包む葉鞘(ヨウショウ)の縁の部分には、密に白色の長毛が生える。茎の基部の断面は、扁平な形状(断面は紡錘形)である。