春と言えばスミレ、山野のあちこちで可愛いスミレが咲きだします。
我が家でも鉢植えのスミレが毎年小さな花を咲かせ種子を実らせます。
冬も外に置きっぱなし、先日の大雪もなんのその、雪のほうが負けて融けてしまいました^^
ヒゴスミレとして買ったものですが、葉や花は原種のナンザンスミレに近いのです。
先祖帰りをしたのか、もともとナンザンスミレなのか判然としませんが、
取りあえず、ナンザンスミレとして紹介します。
分類:スミレ科スミレ属
学名:Viola chaerophylloides
原産地:中国東北部、朝鮮半島、シベリア、日本の対馬列島
性状:多年草
草丈:10cm
花期:3~4月
仲間:
ヒゴスミレ(Viola chaerophylloides f. sieboldiana)、
エイザンスミレ(Viola eizanensis)
↓日本では九州長崎県の対馬列島だけに生育している。ヒゴスミレの母種にあたる。
山地の林床や、やや湿った林縁~日当たりのよい草地に生え、高さは10センチほどです。
3月から4月ごろ、白色から淡紅紫色の花を咲かせます。
花径は2センチ前後で、エイザンスミレに似ている。側弁の基部は有毛です。
通常7月ころまで種子をつくる。ところが、11月ころまで次々と蕾ができて開花せずに種を実らせます。
自家受粉といって花の中で自分の雄しべの花粉が雌しべについて種が出来るのです。このような花を閉鎖花といいます。
↓3月
↓3月

↓3月
↓12月


↓果実は熟すと三つに割れて中の種子を周囲にはじき飛ばします。
果実の柄の部分はだんだんと伸び果実を高い位置に掲げます。<↓7月>

↓葉は葉柄をもち、葉の裂片は5裂し、広げると5角形になり、裂片はヒゴスミレのように細くなく、エイザンスミレのように幅広い。
裂片には細かい切れ込みがあります。夏葉は長大になる。
我が家の葉は真冬でも雪が降ってもしな垂れるものの残っている。<↓1月>
