早春の木々が芽吹く前に葉を展開し、花を咲かせ、
初夏には夏草に覆われて夏眠する早春植物の一つ。
このアズマイチゲはカタクリの咲く傾斜地に群生していました。
分類:キンポウゲ科イチリンソウ属
学名:Anemone raddeana
和名の由来:関東に咲き、花が茎の先に1個だけつくので、一華。
別名:イチゲソウ(一華草)、ウラベニイチゲ(裏紅一華)
・・・これらの別名はイチリンソウの別名でもあり、混乱している。
分布:北海道・本州・四国・九州、サハリン、朝鮮半島、中国
性状:多年草
草丈:15~20センチ
花期:3~5月
仲間:
キクザキイチゲ(菊咲き一華)・・・葉が細かく裂けている。
↓山地の落葉樹林の林床や林縁の水はけが良く日当たりの良い場所に生育する。
腐葉土の堆積した雑木林や傾斜地には群生も見られる。
根茎は横に這い、所々に膨らみがある。6月には、地上部が枯れて、そのまま休眠する。
名前は「東一華」ですが、日本全国に広く分布している。
↓3月から5月ごろ、茎の先に直径3センチほどの白い花を一輪咲かせる。
花弁が退化し、花弁のように見えるのは萼片で8~12個あり、花の中心部は紫色をわずかに帯びている。
裏面は淡い紅紫色を帯びている。
雄しべは50本前後あり繊細で、雌しべも複数集まっていて、それぞれの柱頭が白い点に見える。
花は光に向かって咲き、晴天時には良く開く。
↓葉は2回3出複葉で3個輪生し有毛、小葉は3つに分裂し、青白色を帯びて柔らかく、垂れ下がることが多い。