更新:2008.05.24 作成:2008.02.16
分類:メギ科イカリソウ属
学名:Epimedium grandiflorum var. thunbergianum
和名の由来:花が昔の和船で用いられた四本鉤の錨に似ている
別名:サンシクヨウソウ(三枝九葉草)・・・葉の形から
英名:barrenwort、fairy wings、horny goatweed
分布:北海道(西南部)、本州(太平洋側)、四国、九州
性状:落葉多年草
草丈:20~40センチ
花期:3~5月
花言葉:あなたを捕らえる
仲間:シロバナイカリソウ、トキワイカリソウ(常盤碇草)、ウラジロイカリソウ(葉の裏に細毛がある)、バイカイカリソウ(距がない) 、
ホザキイカリソウ 、キバナイカリソウ、ヤチマタイカリソウなど
↓平野部や低い山地の明るい落葉樹林や林縁などに生育している。
高さは20~40cmで茎は木質で硬い。茎の先に花序を出し、淡紅紫色の花を数個つける。

↓花は8枚の萼片と4枚の花弁から成っている。花弁は四方に細長い管状のものを突出し、錨のような特異な形をしている。
この錨の鉤にあたる部分は距(きょ)と呼ばれ、花弁の一部が袋のように変化したもの。距の中には蜜が入っている。
花を正面から見た大きさは直径3~4センチほどで、距の長さは1.5~2センチほど。

↓萼片は二重になっていて、外側の4枚は早く落ちてしまう。内側の4枚は大きくなって花弁と同じ色になり、花びらのように見える。

↓葉は、花の終わるころに伸びてくるが、3出複葉で、3個に大きく分かれ、それぞれの先端がさらに3個ずつに分かれて、合計9枚の小葉を付けることが多い。1本の茎に普通1個の複葉が出る。小葉の基部は心形で、縁には棘状の鋸歯があるが、葉そのものはやわらかい。

参考:全草は淫羊霍(いんようかく)という生薬で精力剤。
平滑筋が弛緩し陰茎などの血流が増えるなどバイアグラと共通の作用がある。