ナズナは春の七草の一つです。
写真の花は、まだ寒の真っ只中、1月の前半に利根川の川沿いの草原に咲いていました。
しかし、今どこを探しても花が見つかりません。
成田山の梅は1~2分咲きらしく、開花が遅れているくらいですから、ナズナも遅れているのでしょうね。
分類:アブラナ科ナズナ属
学名:Capsella bursa-pastoris
和名の由来:撫でたいほど可愛い花の菜の意味で撫菜(なでな)
別名:ペンペングサ、シャミセンバナ
・・・果実の形が三味線のバチに似ているから
英名:Shepherd's purse
性状:越年性一年草
草丈:20~40センチ
花期:2~6月(秋に咲くこともある)
花言葉:貴方に全てを捧げます
↓日本全土の道端、土手などの日当たりの良い場所に生えている。
わが国には、古く農耕作物とともに歴史以前に帰化した、史前帰化植物と考えられている。
秋に芽生え、冬は切れ込みのある根生葉が地面に張り付いてロゼット葉で越冬する。
早春に花茎を伸ばし開花結実して、夏には枯れてしまう。
春の七草の一つで、若苗を食用にする。かつては冬季の貴重な野草であった。
根茎は白色の円柱形、茎は細長く全体にまばらな毛があり、直立し分枝する。
花は直径3~5ミリほどで、花弁が4枚の小さな十字状の白い花を多数、花穂に付ける。
花は先端部では次々とつぼみを形成して次々に花を咲かせ、下の方は果実が形成されている。
果実は、平たい倒三角形。果実の中には、小粒の種子が多数入っている。
よく稔った花茎を取り、果実を下向きに引っ張って茎と果柄を少し剥がして振るとシャラシャラと音がする。




↓葉は変異が大きく、ロゼットの葉はさじ形や、切れ込みが入った葉、羽状に深く切れ込んだ葉などがある。
花を咲かせる頃になると長被針形の葉を付け、鋸歯があり互生する。


参考1:春の七種・・・七草粥にして食べる。
芹(せり);セリ科、薺(なずな);アブラナ科、御形(ごぎょう){母子草(ははこぐさ)};キク科、はこべ;ナデシコ科、仏の座(ほとけのざ){小鬼田平子(こおにたびらこ)};キク科、菘(すずな){蕪(かぶ)};アブラナ科、蘿蔔(すずしろ){大根(だいこん)};アブラナ科・・・(「仏の座」は、シソ科のホトケノザとは別のもの)
参考2:全草を利尿・解熱・止血などに用いる。