アケボノアセビ(曙馬酔木)のつぼみが膨らんできました。
早春の樹木の中では梅などよりも早く咲き始めるそうですが・・・遅いなぁ
スズランに似た小さなピンク色の花を房状にたくさん付けます。
分類:ツツジ科アセビ属
学名:Pieris japonica f. rosea
和名の由来:花がアケボノ色(淡紅色)のアセビ
原産地:本州(山形県以西)、四国、九州
性状:常緑低木、有毒
樹高:通常1~3メートル
花期:2~4月、
果期:9~10月
仲間:
アセビ、ホナガアセビ、ヒメアセビなど
↓通常は山地に生えて、万葉時代から愛されてきた花の一つで、スズランに似た小さな花を穂状に垂れ下げて咲きます。
アセビの花は白いのが普通で、淡い紅色の花をつけるアセビは、「アケボノアセビ」と呼ばれます。
これよりも濃い紅色の品種を「ベニバナアセビ」といいますが、色が濃いの薄いのと言われても、主観の差があるので困りますね。

↓早春になると枝先に複総状の花序を垂らし、多くの壷形の花を下向きにつけます。花はなんとなくドウダンツツジに似ています。
花の先は細く5浅裂し、萼や花柄は赤褐色になる。花の長さは8ミリほど。
1本の雌しべの周りに10本の雄しべがあり、花糸には毛が密生しています。



↓果実は扇球状になり、初め下向きだが、熟すと上を向く。1個の果実には、2ミリくらいの種子が100個ほど入っています。完熟すると5烈開します。葉は楕円形で深緑、表面につやがあり、枝先に束生します。

参考:「馬酔木」とは、葉や茎に含まれる有毒成分・アセボトキシンが馬など動物の呼吸中枢を麻痺させあたかも酔った様になることから名前が付けられたようです。葉を煎じて殺虫剤としたそうです。