風がびゅーびゅー吹いていましたけど、比較的暖かな一日でした。
先日、里山を歩いていたら、落葉樹の林内で「鴬神楽」の膨らんだ蕾にであいました^^
かなり膨らんでいて、3月に入れば開くかなぁ~
分類:スイカズラ科スイカズラ属
学名:Lonicera gracilipes var. glabra
和名の由来:鴬が実を啄ばむ様子が神楽を舞うようだから
別名:ウグイスノキ(鶯の木)
分布:北海道南部、本州、四国、九州(太平洋側に多い)
性状:落葉低木
樹高:2m
花期:3~5月、
果期:6~7月
同属の仲間:
スイカズラ 古名1:ウグイスガクレ(鴬隠れ)・・・細い小枝が多くしげり、ウグイスが隠れるのに都合がよいので
古名2:ウグイスカズラ(鴬蔓)・・・薮の中で小枝が茂り蔓(かずら)のように見えるから。
↓日本全土の里山丘陵や山地の林内の日当たりの良い所に生える日本固有種。
落葉樹間に生えて、よく枝分かれをして生い茂り、日陰でも強く生き残っている。
狭義の本種では、葉は対生し、葉身は倒卵形または広楕円形で、両面とも無毛。長さ3~6cm、幅2~4cm。
葉の表面は濃緑色、裏面は灰白緑色。葉縁は全縁。葉先は急鋭頭または鈍頭。

↓本年枝の枝先の方の葉腋から長さ1~2cmの細い花柄を出して、淡紅色の花を1~2個下垂する。通常、花は一対で、果実も2個。
萼片は小さく、花は合弁花で、花冠は長さ1~1.5cmの細い漏斗状の筒形で、先端は5裂し、平開する。
雄しべは5本で、花冠よりは短く、花筒に着生して、花冠裂片と互生している。


↓葉芽が膨らむとともに蕾が色付いてきて、暖地では、葉よりも早く花が開き始める。
蕾の頃は花柄が非常に短く、ほとんど枝にくっついているように見えることもある。
上右、下左、下中の3枚は「nekocchi11」さん提供です




↓果実は液果で、直径1cmの楕円形。初夏に赤く熟し、ほんのりした甘みがあり、食べられる。種子は長さ4~5ミリで茶色の楕円形。
左は「nekocchi11」さん提供です

↓樹皮は灰褐色、縦に裂けてはがれ落ち、若い枝は赤褐色を帯びる。
勢いよく伸びる徒長枝や幼木につく葉は、葉柄の付け根の部分が広がって対の葉柄同士がくっつき、襟巻き状になる。
これはよく冬にも残っていて、新しい冬芽の拓葉のようになっている。
右2枚は「nekocchi11」さん提供です


参考:3種の間には中間的な形態をもつものが多く、毛の多寡以外は厳密な区別が困難なため、全体をまとめてウグイスカグラという一つの種とみなす分類学者も多い。
ウグイスカグラ(Lonicera gracilipes var. glabra):枝や葉、花冠などに毛がない。変種。
ヤマウグイスカグラ(Lonicera gracilipes):葉の両面や花柄に毛が散生する。母種。
ミヤマウグイスカグラ(Lonicera gracilipes var. glandulosa):枝や葉、子房などに腺毛が密生し(熟した果実にも)、葉には小毛がある。変種。