花弁が赤色のマンサクですが、外国種や交配種の赤花もアカバナマンサクという名前で表示されていたり、売られていたりします。
分類的には、本来の”アカバナマンサク”は在来の”マンサクの変種のマルバマンサクの一つの品種”のことを指します。
外国種や交配種には別の学名がつけられています。
分類:マンサク科 マンサク属
学名:Hamamelis japonica var. obtusata f. incarnata
(var.:varietyの略で変種の意、f.:formaの略で品種の意、つまり丸葉マンサクの赤花品種)
別名:ベニバナマンサク(紅花満作)・・・あまり使われない
分布:本州の日本海側
性状:落葉小高木
樹高:3~8m
花期:2~3月、果期:9月
↓落葉の小高木で落葉樹の多いところに生えている。
マルバマンサクの品種で花弁全体が暗い赤色を帯びる。枯れ葉が枝に残っていることがある。
葉は単葉で互生し、長さ5~11cm。幅3~7cm。葉の先が半円形の菱形状円形または広卵形で基部は左右の形がちがう。
葉縁は先半分に波状の鋸歯があり、基部半分は全縁。
蒴果は直径1cmほどの卵状球形。熟すと2つに裂けて光沢のある黒い種子を2個はじきとばす。


↓葉の展開に先立って花を咲かせ、花弁は4枚、煤けたような暗い赤色で、鮮やかな赤色ではない。
黄色い縁取りがあり、長さ1~1.5cm。萼片も4枚ある。花は良い香りはせず、生臭い香りがかすかにする。


