今日は暖かくなりそうだったので、車で北総台地にある川村美術館に行ってきました~
美術館は改装中で、周囲にある雑木林の自然散策路を歩いてみました・・・
でも何もなかったなぁ~少し花が咲いていた・・・菜の花もあったなぁ
花が少ないから野鳥を撮りたかったんだけど、全然あらわれない~
声はなんとか聞こえるんだけどな~
分類:キンポウゲ科 セツブンソウ属 環境省絶滅危惧II類(VU)
学名:Shibateranthis pinnatifida(旧:Eranthis pinnatifida)
和名の由来:早春に芽を出し旧暦の節分頃から咲き始めるので
原産:日本(関東~中国、四国地方)
性状:多年草(球根)
草丈:5~15cm
花期:2~3月
↓セツブンソウ属の仲間は、中央アジア、シベリア、中国、朝鮮半島にも分布していますが、セツブンソウは日本固有です。
日本種は主に石灰岩地帯の落葉広葉樹の林縁や林内など比較的に日の当たる明るい場所に自生しています。
発芽してから花が咲くまでに3~4年はかかります。草丈が深い場所では育ちません。
セツブンソウの花は、暖かい地方では節分の頃に咲きはじめますが、寒い地方では3月上旬頃に咲きはじめます。
根生葉は5~10cmの柄があり3全裂、裂片はさらに細裂します。
花茎の先端につく茎葉は総苞状で2枚が対生し、3深裂し、長さ幅とも3~4cm。その中心から花柄をのばします。




↓蕾の時は小さくて、咲きながら10cm以上に茎が伸びて、透けるような白い花を咲かせます。
外側にある5枚の白い花びらのように見える部分は、他のキンポウゲ科の花同様に、実際は萼が変化したものです。
花びらは退化して先端が通常は2裂し、透き通ったような白っぽい棒状の先端に、丸くて黄色い蜜腺に変化しています。
この蜜で虫を惹きつけるようです。萼片は通常5枚ですが、稀に4~7枚のこともあります。

↓花の大きさは直径が約2cm、色は白で一つの茎に1輪咲かせます。透き通った筋が見えます。
蜜腺の内側に多数の淡い紫色の雄しべがあり、数本の雌しべの周囲を取り囲んでいます。
雄しべの先端には黒っぽい青紫色の葯がついています。葯が弾けて白っぽい花粉が見えますね。

↓果実は袋果で無毛、長さ約1cm。種子は数個つき、球状で褐色です。
その後、木の葉が茂る初夏の頃には地上部分は枯れてしまいます。
地中に球形の塊茎があり、塊茎や実生で繁殖します。
芽生えの子葉が1枚であることから、双子葉植物ですが単子葉植物に類縁があると思われています。

参考1:セツブンソウは、初夏には、地上部は枯れてしまうので、「スプリング・エフェメラル」(早春植物)と呼ばれています。
参考2:セツブンソウはかつて、
キバナセツブンソウと同じ「Eranthis属」に属していましたが、球茎ができること、芽生えの子葉が1枚であることなどの理由で、近年「Shibateranthis属」をつくり別属とされました。
したがって学名は「Eranthis pinnatifida」からShibateranthis pinnatifida」に変わりました。
Eranthis属(キバナセツブンソウ属)は主にヨーロッパに分布し、Shibateranthis属(セツブンソウ属)は主にアジアに分布します。