昨日今日と暖かい日が続き、東京・靖国神社では桜(ソメイヨシノ)が開花したようです。
千葉市周辺はようやくツボミが膨らみ始め、3月末までには満開になるかもしれません。
我が家では、一重・八重の日本水仙、レンギョウ、ユキヤナギ、それに椿がほぼ満開です。
野草ではオオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、ハコベ、ミチタネツケバナなど咲き乱れています。
分類:メギ科 ヒイラギナンテン属
学名:Mahonia japonica
別名:トウナンテン(唐南天)
英名:Mahonia
和名の由来:葉は柊に似ていて、実が南天に似ていることから
原産:中国南部、ヒマラヤ、台湾
性状:常緑低木
樹高:2~3m
花期:3~4月、果期:9~10月
↓江戸時代初期に中国から薬用あるいは観賞用として渡来した。
学名で「japonica」(日本の)となっているが、原産は中国・台湾で、原産は日本ではない。
和名ヒイラギナンテンのヒイラギ(柊)はモクセイ科、
ナンテンは本種と同じメギ科(ただし、ナンテン属)の植物です。
茎は細くて枝分かれせず、根元から新しい茎が出て叢生する。
果実は球状の液果で秋に黒紫色に熟し、長さは7mmほど、果実の表面には白い粉状のものが付着します。

↓早春、幹の先端から多くの長い花穂がのびだし、2月中旬から3、4月にかけて総状花序にたくさんの黄色い小花を咲かせ、甘い芳香がする。花は花序の根本から順次咲きあがります。花序の長さは10~15cm。

↓花は総状に黄色く、花弁もガクも黄色で区別がつきにくい。一つの花は小さく、直径5mmほど。

↓外側の花弁のように見えるものは萼片であり、小さいものを含めると9枚。内側の筒状になっていて、先が二つに割れているものが花弁で、あわせて6枚。雄しべは6本、雌しべは一本。雌しべの根元を突っつくと、直ぐに雄しべが雌しべにぴったりと寄り添ってくる。

↓新葉は中央部から勢いよく飛び出て伸びる。葉は奇数羽状複葉で枝先に放射状に集まって互生する。
厚く皮質で光沢があり、小葉の葉縁にはヒイラギに似た深い鋸歯があり、鋸歯先端は針のように尖り棘状で、硬くて痛い。
複葉の長さは数十cm、一枚の葉には小葉が11~17枚ついている。
常緑で落葉はしないが、冬にはきれいに紅葉する。

↓葉柄の基部はさや状になり茎を抱く。樹皮は茶褐色で、茎の断面は黄色であり、ナンテンに似ている。

同属の仲間:小葉の細長いホソバヒイラギナンテン(細葉柊南天)Mahonia fortunei