分類:アブラナ科タネツケバナ属
学名:Cardamine hirsuta
和名の由来:道端に生えているタネツケバナ
原産:ヨーロッパ、東アジア
分布:北海道、本州(1974年に帰化が確認された)
性状:越年生一年草
草丈:10~30cm
花期:3~5月
↓道端や公園など
タネツケバナよりも乾燥気味のところに生える。茎は直立し無毛で地を這わない。
外観的にはタネツケバナに類似していますが、タネツケバナのほうが菜っ葉のように柔らかそうで美味しそうです。
根生葉はロゼット状で羽状に全裂し、側小葉は卵円形で3~5対ほど、花期も枯れずに残る(タネツケバナは果期に根生葉が枯れる)。基部はくさび形で柄がある。頂小葉が他の側小葉よりやや大きい。小葉に切れ込みがほとんどなく、縁が丸味を帯びている。
茎には葉があまりつかず、0~2個。

↓葉の表面と葉柄には疎らに毛がある。

↓花は茎の先に総状花序に付き、十字状の白色の花弁は4枚、直径2~3mmほどで、タネツケバナより小さい。
雌しべが1本で、雄しべは4本(
タネツケバナは6本)、葯は黄色。萼片は4枚の長楕円形で、花弁より短い。
果実は細長い長角果で、長さ約2mの円筒形、茎に寄り添うように上向きに直立してつく。
種子は多数で1列に並び、淡褐色の扁平な四角状楕円形で約1mm。熟した実に触れると2つに裂け、勢いよく種子をとばす。
