分類:キク科 キオン属
学名:Senecio vulgaris
和名の由来:野に生えるボロギク(サワギクのこと)
別名:オキュウクサ、タイショウクサ、ネンガラグサ
英名:Common Groundsel
分布:北海道~沖縄、世界中の寒冷地~亜熱帯
性状:越年生一年草
草丈:10~30cm
花期:通常2~9月(雪が降らない温暖な地域では一年中)
↓ヨーロッパ原産の帰化植物で、明治初期に渡来し、畑、道端、空き地などに普通に生育している。
降雪地以外では、真冬にも咲き一年中見られるが、春以降のものは草丈が高く目立つ。
茎は赤紫色を帯び、柔らかだが稜(縦の筋)があり直立し、よく枝を分ける。茎先や葉腋からでた枝先に多数の頭花をつける。


↓頭花は1cmほどの黄色い筒状花の集まりで、普通、舌状花はない。総苞は円筒形で長さ7~8mm。
総苞片は外片と内片とがあり、外片は三角形で短く、先端が黒色~黒紫色。内片は細長くて1列に並び緑色で、先端が黒色も見える。
果実は脈のある痩果で、長い白色の冠毛をもち、風により飛散する。

↓葉は広線形~倒披針形で不規則に羽状に裂け互生し、葉の基部は耳たぶ状で茎を抱く。新しい葉は表面に長くて細いモジャモジャした白色の毛が密生しているが、早期に脱落する。脈上などには毛が残る。葉は濃緑色で厚く肉質、表面は艶があって柔らかい。
