分類:シソ科 キランソウ属
学名:Ajuga reptans
和名の由来:外国種で、日本固有のジュウニヒトエに似ている
別名:セイヨウキランソウ、ツルジュウニヒトエ、ヨウシュジュウニヒトエ、アジュガ
同属の仲間:
キランソウ、
ジュウニヒトエ、ニシコゴロモなど
原産:北ヨーロッパから中央アジアに自生
分布:本州、四国
性状:匍匐性常緑多年草
草丈:10~30cm
花期:4~5月
↓園芸品として輸入したものが1970年頃から逸脱し野生化した。
平地から低山までの草原や林内、土手、道端などに生える。
茎は四角で地を這って伸び、先端や節から根を出して増える(在来のジュウニヒトエは匍匐茎を出さない)。
葉は短い葉柄のある楕円形で、縁には低い波状の鋸歯がある。葉の表面は暗緑色で光沢があり無毛。
(在来のジュウニヒトエは楕円状さじ形で低い波状の鋸歯があり有毛で、基部はくさび形に細まって有翼の柄となる)。
茎頂に穂状花序をだし、苞葉の腋に無柄で青紫色の唇形花を蜜に咲かせる。(在来のジュウニヒトエは、かなり薄い紫色または白色)。
<左は外国種のセイヨウジュウニヒトエ・・・・・・・・・・・・中央はキランソウ(在来種)・・・・・・・・・・・・・・・・右は在来種のジュウニヒトエ>


↓花冠は長さ1cm程度。下唇は大きく3裂して開き、中央の裂片のみが突出して長く先が凹んでいる。上唇は短くて、浅く2裂する。
萼は5深裂し、白い毛がある。雄しべ4本のうち2本は長い。
冬期はロゼットで越冬する。根生葉の葉脈や葉の根もとの方は紅紫色。表面には短毛がたくさん生えている。
