分類:コケ類ジンガサゴケ科 ジンガサゴケ属
学名:Reboulia hemisphaerica
和名の由来:雌器床が陣笠の形に似ていることから
分布:日本全土(在来種)
性状:常緑多年草
草丈:(長さ)1~4cm
胞子期:4~6月
↓湿った地面、山地の岩上、人家の石垣などに生育する。

↓秋口、地面に張り付いた葉状体から、胞子体をもつ雌器床が発達し、春先に鞭毛性の精子が雨水などを伝って卵に到達する。受精後、柄を伸ばして立ち上がり陣笠状になる。高さ3~4cm。雌雄同株で雄器床は無柄で盤状。晩春~初夏に笠の下にある胞子体が熟し胞子を散布する。胞子体は散布後すぐに分解し枯れる。



↓本体は葉状体の部分で、二股状に分かれ、表面は灰緑色~緑色、縁と裏面は紫紅色を帯びる。長さ1~4cm、幅5~7mm。茎と葉の区別はない。



↓葉状体の下面に小さな鱗片がついています。鱗片は濃い紫紅色。鱗片に披針形の突起が1~2本ある。

↓雌器床は浅く3~5裂し、それぞれに胞子体がつく。陣笠全体の直径は4~5mm。
雌器床を裏から見ると、雌器床の各裂片にある、2裂した包膜に包まれた黒っぽいのが胞子体。
