分類:タデ科 ギシギシ属
学名:Rumex acetosa
和名の由来:葉は蓚酸を含み噛むと酸っぱいから
別名:スカンポ、スカンボ、ショッパグサ、スイッパ、酸模(さんも)
英名:Common Sorrel
分布:日本(北海道、本州、四国、九州)、アジア、ヨーロッパ
性状:多年草
草丈:50~80cm
花期:5~8月
仲間:ヒメスイバ、
ギシギシ
↓日当たりの良い道端、荒地、土手、草原、田の畦などに普通に生育する。種子や地下茎で繁殖する。
秋に長楕円形の大きい根生葉を出し、冬には赤みを帯びることが多く、ロゼットで越冬し、翌春に茎を伸ばして直立する。
同じ属のギシギシは果実が隙間なくびっしりついているが、スイバは隙間があいていてすっきりスマートである。
花は茎頂に輪生した花穂を円錐状につけて、雌雄異株。花序は朱紅色から緑色で色には幅があるが、多くは朱紅色で目立つ。
<左と中央は雌株で、ふさふさした雌花と果実をつけている。右は雄株で雄花が開いている。>



↓茎は円柱状で無毛、縦に筋がある。茎葉は長楕円形で互生し、上部の葉は基部が矢尻型で茎を抱き、下部の葉は柄がある。
若い葉や茎は紫紅色で美しく、生長すると緑色に変わる。


↓雌花は、多数に分かれた細い柱頭が紅色を帯びている。内花被片は、朱紅色を帯び、中心部は緑色。
雌しべは3個で、柱頭は多数。花径は1~4mm。
雌株の花穂は成熟すると、3枚の内花被片が果実を包み翼状に張り出す。翼長4mm。




↓雄花は淡い緑色が多いが、紅色を帯びた花もある。花弁状の花被片は6枚、雄しべ6個、葯は黄色。花径3mm。
<左上の雄花は、葯が脱落している。>


