分類:マメ科 ゲンゲ属
学名:Astragalus sinicus
和名の由来:レンゲが訛ってゲンゲの説がある
別名:レンゲ(蓮華)、レンゲソウ(蓮華草)
仲間:シロツメクサ、アカツメクサ
原産:中国
分布:北海道~九州
性状:越年生一年草
草丈:10~30cm
花期:3~5月
↓室町時代に中国から輸入され、江戸時代後期には、緑肥として田んぼに植えられ始めたが、現在では少なくなっている。
野原などやや湿ったところに生えている。春に結実し散布された種子は、秋に発芽し、広がった本葉は、冬の間は地面に伏せるようにして越冬する。早春に、茎は根元で多数分枝し、地面を横に這い先端が立ち上がる。

↓花茎は葉腋から出て真っ直ぐに立ち、葉より突き出して花をつける。
花は赤紫色~濃紅色で、茎の先端に約10個の蝶形花を輪生状につける。まれに白色~クリーム色の株もある。

↓花弁は5枚、雄しべは10本、雌しべは1本である。上方に立っている花弁は、旗弁と呼ばれる。他に2枚の翼弁と2枚の舟弁がある。旗弁には蜜標という赤紫色の筋がある。虫媒花だが、自家受粉である。

↓果実は先の尖った細長い三日月形で3稜があり、晩春~初夏には黒色に熟す。実が熟するころには、葉も枯れる。

↓葉は一回奇数羽状複葉(全体で1枚の葉)で、3~5対の小葉がある。
小葉は長さ1cm ほどの円形に近い楕円形で、先端は丸いか少しくぼむ。
