分類:キキョウ科 ミゾカクシ属
学名:Lobelia chinensis
別名:アゼムシロ(畔筵)
和名の由来:水田近くの溝を隠すほど繁茂するからミゾカクシ、田の畦にむしろを敷いたように広がるからアゼムシロ。
原産:中国、東南アジア
分布:北海道~九州、沖縄
性状:多年草
草丈:10~15cm
花期:6~10月
↓日当たりの良い田の畔や湿地、湖沼の水辺などを好み、群生する。
茎は細く、地面を這って長く伸び、節から根を出して増える。よく枝分かれし、花茎は立ち上がる。
有毒だが、慢性腎炎や肝炎などの利尿薬として利用された。

↓葉腋から長い花柄を伸ばし、左右対称の唇形の花を1個つける。
花は合弁花で、花筒の先端は5裂し、上唇は2裂し深く切れ込んで花の内部が見える。下唇は3深裂する。
花色は淡い紫色を帯びた白色であるが、淡い紅紫色、淡い紫色、白色など変異が多い。花冠の直径は約10mm。

↓雄しべの下の方は独立しているが、途中から雌しべを囲むように合着する。葯も合着している。
葯から花粉を散布してしまうと、やがて葯の中央から雌しべの柱頭が突き出てくる。
下唇の基部、花筒の入り口には緑色の紋様があり、この緑色の下部および相対する雄しべの花糸には細かい毛が密生している。



↓葉は披針形で左右2列にまばらに互生する。
葉柄が無く、やや厚くて柔らかく、鈍い鋸歯があり、葉脈は目立たない。
