分類:キク科 キク属
学名:Chrysanthemum boreale
異名:Chrysanthemum seticuspe form boreale
1970年代以降の旧名:Dendranthema boreale
別名:キクタニギク(菊谷菊)
和名の由来:密集して咲く小さな黄金色の花を泡に見立てた。
原産:中国、1990年代に渡来した。
分布:本州(東北南部以南)、四国、九州北部;朝鮮半島
性状:多年草
草丈:1-1.5m
花期:10~11月
↓山地の日当りの良いやや乾いた林縁や崖、土手などに生える。
根茎が短く、走出枝を出さない。茎は多数群がって直立して生える。茎には細かくて白い軟毛が多いので白く見える。
<撮影:左・11月初旬、右・12月下旬>

↓茎の上部で多数の枝先に頭花がやや密集してつく。頭花は黄色で直径約1.5cm。
<撮影:11月初旬>

↓総苞は瓦を葺いたように重なり、外側の総苞片ほど細い。一番外側は極めて細く、線形~狭長楕円形。内側の片になるほど、翼が出てきて幅広い。
<撮影:左・11月初旬、右・12月下旬>

↓葉は互生し長さ5~7cmの広卵形で、羽状に5深裂し、裂片の先は尖る。質は薄く黄緑色をしている。葉裏には白い毛が密生している。根生葉は葉表にも白い毛が密生している。
<撮影:1枚目・11月初旬、2~4枚目・12月下旬>



別名の由来:キクタニギク(菊谷菊)
京都府HPに「京都市内の菊谷(キクタニ)と呼ばれる地域にちなんで」とあるが、菊谷が何処かは不明。
参考1:よく似たシマカンギクは、頭花の直径約2.5cmと大きく、花数が少ない。総苞外片は長楕円形。
葉は5中裂~5深裂し、濃い緑色。
参考2:皇居東御苑の本丸前に「カモメギク(鴎菊)」があり、ここだけにしかないと言われていて、花弁や葉の裂片が本種より細い。
学名からは、本種は、このカモメギクの品種の一種ということになる。