分類:キク科 ヤブタバコ属(ガンクビソウ属ともいう)
学名:Carpesium divaricatum
和名の由来:頭花が茎の先に横向きに付く形が、煙草(たばこ)の葉をつめる煙管(きせる)の先端部の「雁首(がんくび)」に似ているから。煙管の雁首は野鳥の雁(がん)の首に見立てた。
別名:キバナガンクビソウ
分布:本州、四国、九州、沖縄;中国
性状:多年草
草丈:30-100cm
花期:6~10月
仲間:サジガンクビソウ、
ヤブタバコ、コヤブタバコ、
ミヤマヤブタバコ
↓山地の林内や林縁、林道沿いなど、やや明るい木陰に生える。
根生葉をロゼット状に広げ、茎は直立またはやや横向きに伸びる。根生葉は花のころには枯れるてなくなる。茎には軟毛が密生し、上部の葉の腋から枝を出す。ヤブタバコは上部で長い枝を四方八方に放射状に横に伸ばす。葉は互生し、軟毛があり、先が尖る。下部の葉は卵状の長楕円形で長さ7-20cm、葉柄が長く、不ぞろいの浅い鋸歯がある。上部の葉は細く葉柄が短い。

↓夏頃に茎頂や細長い枝先に、無柄の頭花を横向きからやや斜め下向きに1個ずつ付ける。ヤブタバコは枝のほとんど全ての葉腋に無柄の頭花を下向きに付ける。

↓総苞片に包まれた頭花は卵形で直径6-8mm、長さ10mmほど。舌状花を持たず、黄色の花弁の無い筒状花を多数持つ。
総苞のすぐ下の基部には葉のような披針形の苞葉が2~4個輪生する。


↓枯れて総苞片が脱落した頭花の果実。
