分類：キク科 ムカシヨモギ属
学名：Erigeron canadensis
別名：メイジソウ（明治草）、テツドウグサ（鉄道草）、ゴイッシングサ（御一新草）、ゴイシングサ（御維新草）
和名の由来：在来種のムカシヨモギに似て、花が小さいことから姫を付けた。明治維新のころ渡来し、鉄道線路に沿って広がったので、それに因んだ別名が多い。

原産：北アメリカ。明治時代に渡来した。
分布：北海道～九州、沖縄、小笠原
性状：越年生一年草（越年草、二年草ともいう）
草丈：0.5-2m
花期：８～１０月
仲間：オオアレチノギク、アレチノギク、ハルジオン、ヒメジョオン、アズマギク

↓温帯から熱帯に広く分布し、日本では、各地の道端、野原、荒れ地などに生育し、群落を形成する。種子で繁殖し、秋に芽生え、根出葉を地面に広げて越冬する。春に茎を直立に伸ばし、夏に上部で多数の小枝を分け、秋には地味な花をたくさんつける。

↓花期に茎の上部に出た細い枝の先に、白色の小さな頭花を多数つける。淡い黄色の筒状花の回りに、小さいが明瞭な白い舌状花があり、頭花の花弁のように見える。頭花は直径3mmほど。舌状花は３０個以上あり、舌片は白色で長さ1mmほど、先は浅く２裂し、1列に並び平開する。筒状花は１０数個。
総苞は卵形～短筒形で、高さ3mm、幅2mmほど。総苞片は淡緑色で細長く、ほぼ３列に並び、その背面に１列に並んだ軟毛がある。
１株に付く種子は１０万粒以上と極めて多い。種子は痩果で、やや扁平な円柱形で長さ約1mm、冠毛は長さ2.5mmほどで白色～淡褐色、風で遠くに飛散する。

↓葉は茎を取りまくように密に互生し、ほぼ無柄で長さ7-10cmになり細長く、先は尖る。鋸歯は浅くまばらで、上方の葉ほど少なくなり、全縁も見られる。葉縁にはまばらに長い毛が生え開出しているが、葉の下半分から基部にかけて顕著である。先端の毛は伏せている。葉の両面はほぼ無毛だが、下面の主脈上には長い毛がある。葉面にほとんど毛がないので、葉全体としては鮮やかな緑色に見える。
根出葉はへら状楕円形で鋸歯があり鈍頭、主脈は紫色を帯びる。茎には長くて荒い毛が密生する。