分類:イネ科 モロコシ属
学名:Sorghum halepense var. propinquum
和名の由来:中国の西域(西アジア)の方から伝来したモロコシ。「西蕃」は西域の蛮族あるいはチベット、西洋の意。セイバンには西蕃のほかに西藩、西蛮、生蕃が当てられることもある。
原産:ヨーロッパの地中海沿岸地方
分布:戦後の1945年頃に関東地方で帰化が確認され、近年関東以西のいたるところに見られる。
性状:多年草
草丈:0.5-2m
花期:8~10月
仲間:モロコシ(トウキビ)、トウモロコシ、モロコシガヤ
↓荒地、道端、河縁などに生え、草丈が大きく成長し、地中に長い根茎を伸ばして繁茂し、群落を形成する。
生命力が強く、刈り取られても速やかに回復してしまう。葉は長さ20-60cm、幅1-2cmの線形でススキに似ている。

↓葉はススキよりやや幅が広く、中央脈が白くはっきりしている。葉の縁はススキのようにざらつかず、切れることはない。
葉鞘口部に毛がある。



↓晩春から草丈が高くなり、夏から秋にかけて茎頂に15-50cmの円錐形の花序を出し、多数の小穂を着ける。花序の枝は輪生する。

↓小穂は長さ4-6mmで、有柄と無柄のものが対になり、無柄の小穂には芒がある。しばしば紫色を帯び、伏毛が密生する。
小穂は雄花と両性花からなり、紫褐色の雌しべ(花柱)と黄色の雄しべ(葯)が混じって見える。夏から秋にかけて実が熟す。
