作成:2006.8.26、更新:2006.10.19
分類:ウリ科カラスウリ属
学名:Trichosanthes cucumeroides
和名の由来:唐朱(カラス)とは古く唐から伝来した朱墨のことで、この原料の鉱石が朱赤色鶏卵状で、果実の色と形が似ているところから唐朱瓜(カラスウリ)と呼んだ。
性状:つる性の多年草、雌雄異株
原産地:中国、日本
分布:本州、四国、九州
花期:7~9月、実期:10~11月

林や藪の草木にからみついて成長する。
雌雄異株で、ひとつの株には雄花か雌花かのいずれかのみがつく。
名前と異なり、特にカラスの好物というわけではないが、鳥が摂食して種子を運んでいる。
(よく似ているキカラスウリ[黄烏瓜]の果実は黄色で、カラスウリより大きく長さ10センチほどの卵形の実をつける。葉は明るい緑色。)
日没後から開花する。白色で5弁のやや後部に反り返る花弁は、縁部が無数の白く細い糸状になって伸び、直径7~10cm程度の網あるいはレース状に広がる。花は翌朝、日の出前には萎む。
秋にラグビーボール状(長さ5~7センチの卵型状、痩せ地では4センチくらい)の赤い実をつける。10月から11月末に熟してオレンジ色ないし朱色になる。
果実の中にはたくさんの種子があり、黒褐色の種子はカマキリの頭部に似た特異な形状をしており、打ち出の小槌にも似ている。
葉はハート型で濃い緑色で艶が無く、短い毛で覆われていて触るとザラザラする。
↓カラスウリの蕾・・・日が沈むころまで待てば咲くのだけれど

↓実もなっていました・・・やがて赤く熟します

日没後から開花する。花は翌朝、日の出前には萎む。日の出までは咲いていたのに・・・(下の写真はもうかなり萎んでいる)


↓葉はハート型で濃い緑色で艶が無く、短い毛で覆われていて触るとザラザラする。


←秋に長さ5~7センチの卵型状の赤い実をつける。10月から11月末に熟してオレンジ色ないし朱色になる。
果実の中にはたくさんの種子がある。

↓黒褐色の種子はカマキリの頭部に似た形状。
(キカラスウリの種子はこのような形ではない)

↓乾燥した種子
