分類:センリョウ科センリョウ属
学名:Sarcandra glabra
別名:クササンゴ(草珊瑚)
性状:常緑小低木
樹高:50~80センチ
原産地:アジア東南部
花期:6~7月、果期:11~1月
ヤブコウジ科ヤブコウジ属の
マンリョウ(万両)と並んで、正月の生け花や寄せ植えなどによく使われる。
高さ50~80センチになり、葉は緑色で対生、薄い皮質で光沢がある。
長さ6~14センチの楕円形で先は尖り、縁にはあらい鋸歯がある。
夏に茎の先に対生する緑色の2枚の葉の間に2~3個の短い穂状花序を出す。
花は黄緑色で、花弁や萼はなく、球形の雌しべ(子房)の横に黄色の雄しべが1個つくという変わった形をしている。
果実は葉の上に上向きに付き、熟すと朱色で直径5~6ミリの球形。
赤く熟した果実をよく見るとその先端に小さな黒い点があり、さらに少し離れてもっと小さな点がある。果実の天辺の点は雌しべの柱頭の名残りで、もう一つの点は雄しべがくっついていた名残りである。

←果実は葉の上に上向きに付き、熟すと朱色で直径5~6ミリの球形。
↓赤く熟した果実をよく見るとその先端に小さな黒い点があり、さらに少し離れてもっと小さな点がある。(先端の点は分かりますが、もう一つはルーペでも見えないかもしれません)

↓虫がかじった?小鳥が突っついた?


↓果実が黄色い品種を
キミノセンリョウ(黄実千両)という。
参考1:ヒトリシズカ、フタリシズカもセンリョウ科。
参考2:
一両:アリドオシ(アカネ科)、またはツルコウジ(ヤブコウジ科)、
十両:
ヤブコウジ(ヤブコウジ科)、
百両:カラタチバナ(ヤブコウジ科)、
千両:センリョウ(センリョウ科)、
万両:
マンリョウ(ヤブコウジ科)