更新:2007.09.24 作成:2006.12.22 11:51
分類:スイカズラ科ガマズミ属 落葉低木
学名:Viburnum dilatatum
別名:ヨソゾメ、ヨツズミ、アラゲガマズミ(荒毛莢迷)
和名の由来:キョウメイ(莢迷)がカメになり、さらに訛ってガマになり、ズミは実が酸っぱいから。
性状:落葉低木
樹高:3~5メートル
原産地:日本、朝鮮半島、中国
分布:本州(関東以西)、四国、九州の丘陵帯から山地帯下部
花期:4~5月、果期:9~10月
樹皮は灰褐色。若枝は灰緑色で、古い枝は灰黒色で皮目が散生する。
大きくて円い葉は単葉で対生し、葉柄はやや長く、10~30ミリで開出毛が多い。
葉柄に托葉はない。
葉身は円形~卵形または倒卵形で、長さ5~14センチ、幅は3~13センチ。
枝の先端では、葉の形が乱れやすい。
葉の表面は濃緑色で毛が疎らに点在し、裏面は淡白緑色で脈上にやや長い毛が目立つ。葉縁は粗く浅い鋸歯がある。(類似種のミヤマガマズミは葉先が尾状に尖り、コバノガマズミは葉柄が短く、葉がビロード。)
枝先に散房花序を出し、白い小さな花を多数つける。
果実は長さ6ミリ程のやや偏平な卵状の核果。秋に赤く熟す。
良質の天然クエン酸を含むりんご酸が多く、甘酸っぱく、昔から健胃疲労回復に珍重された。果実酒などに使われる。
昔、編者の村の童は竹筒に実を入れて塩を振り、細い棒で突付いて潰しながら、棒についてくる汁や果肉を舐めて舌鼓を打ったものである。
↓葉身は円形~卵形または倒卵形で、枝の先端では、葉の形が乱れやすい。
葉の表面は濃緑色で毛が疎らに点在し、葉縁は粗く浅い鋸歯がある。
↓枝先に散房花序を出し、白い小さな花を多数つける。


↓果実は長さ6ミリ程のやや偏平な卵状の核果。秋に赤く熟す。

