分類:ケシ科ケシ属
学名:Papaver dubium L.
和名の由来:ヒナゲシに比べて実が長いので長実ヒナゲシ
性状:1年性越年草
草丈:20~ 60センチ
原産地:地中海沿岸から中欧原産で昭和中期の帰化植物
花期:春(4~5月)
路傍などの荒地に生育する。秋から冬に芽生え小さなロゼットを広げています。2月頃には葉も大きくなり、茎は直立して、高さ20~ 60センチ。春に開花し、夏は種子や地下茎で休眠します。
花は春から初夏、枝の先端に一つだけつき、大きいもので径約5センチ、蕾の時は下を向いています。2枚の長い開出毛が密生する萼片に包まれていて開花時に直立し、萼片が脱落します。
花弁は朱赤色で4枚あり、雄しべは多数。中央部の雌しべは花柱がなく、柱頭は円形で4本から8本の放射状の筋がありますが、7~8本のものが多く見られます。


参考:阿片の原料となるケシは、一般では栽培できないが、このナガミヒナゲシやヒナゲシからは阿片は取れない。


↓葉は羽状に深裂し、茎や葉には毛がやや密に生える。


↓根生葉(艶々している葉は、トキワツユクサ)

↓蒴果は長卵形で無毛、中には小さな種子がたくさん入っている。
