分類:フウロソウ科フウロソウ属
学名:Geranium carolinianum
英名:Carolina geranium 、crane's bill(ツルのクチバシ)
性状:越年生一年草
草丈:30~40センチ
原産:北アメリカ
花期:春~夏(4~9月)
北アメリカ原産の越年生一年草で、昭和初期には既に渡来していました。
日本全国の道端や荒れ地、畑などに生育し、秋に芽生えて春から夏の間に高さ30~40センチほどに生育し小さな花を咲かせます。
茎がよく枝分かれして、かなり小さな草丈でも開花し、全体に軟毛や細かい毛がたくさん生えています。
葉腋から花柄が出て、淡い紅色の花が数個咲きます。
5枚の花弁は長さ5ミリほどで、淡紅色からほとんど白色までの変異がありますが、淡紅色のものが多い。
萼片は5枚で縁には毛が多く、先端はこん棒状の突起となっていて、突起の先端は赤味を帯びています。
花弁と萼片が同じくらいの長さです。
雌しべの柱頭は黄色で5つに裂けています。雄しべは10本で、白っぽい葯が柱頭を覆い隠しています。
花が終わると長さ2センチほどの果実ができ、果実の先端には、先端が5つに分かれた花柱が残っています。
果実の基部には5つの種子が入った袋状のものがあり、熟すと果実は黒褐色になり下側から割れて反り返り、その勢いで自ら種子を投げ飛ばします。
→仲間の
ゲンノショウコを参考にしてください。
葉は掌状に5~7裂に基部まで深裂し、それぞれの裂片はさらに分かれています。表面には短い伏した毛が散生し、裏面脈上にはやや立った毛が目立ちます。葉柄は長く、赤色を帯びるのが普通で、葉の縁も紅色を帯びることが多い。やせ地に生育するものほど赤色が濃くなるようです。花が終わる頃、葉が紅葉し草紅葉となり、綺麗です。
↓花が終わると長さ2センチほどの果実ができ、果実の先端には、先端が5つに分かれた花柱が残っています。果実の基部には5つの種子が入った袋状のものがあります。

↓花が終わる頃、葉が紅葉し草紅葉となり綺麗です。

↓果実は熟すと黒褐色になります。
